会社設立におすすめの本15選|起業準備から手続き・経営まで学べる書籍を税理士が厳選
「会社設立について本で勉強したい」「起業の基礎知識を体系的に学べる書籍を探している」という方は多いのではないでしょうか。
会社設立を成功させるためには、手続きの流れから経営の基本まで、幅広い知識が必要です。書籍は体系的に学べるツールとして非常に有効ですが、発行年や内容によって実用性が大きく異なります。法改正に対応していない古い本を選んでしまうと、誤った知識で手続きを進めてしまうリスクもあります。
この記事では、会社設立支援の現場で実際に役立つ本を、税理士の視点から厳選してご紹介します。起業準備段階から手続き、経営まで目的別に整理しましたので、自分に合った本を見つけてください。
会社設立の知識を本で学ぶメリット
まず、会社設立の知識を本で学ぶことのメリットを確認しておきましょう。
体系的に起業の流れを理解できる
書籍の最大のメリットは、情報が体系的に整理されていることです。インターネット上の情報は断片的になりがちですが、本であれば会社設立の全体像から細かい手続きまで、順序立てて学ぶことができます。
起業前に全体像を把握しておくことで、「次に何をすればいいか」が明確になり、スムーズに準備を進められます。
実務に必要な手続きを網羅的に学べる
会社設立には、定款作成、公証役場での認証、法務局への登記申請、税務署への届出など、多くの手続きが必要です。良書では、これらの手続きを漏れなく解説しており、チェックリストとして活用できます。
書類の書き方や記載例が掲載されている実務書であれば、自分で手続きを行う際の参考になります。
繰り返し読み返せて自分のペースで学習可能
書籍は何度でも読み返すことができます。会社設立の準備段階では概要を、実際の手続き時には該当箇所を詳しく読み返すなど、状況に応じた使い方ができます。
また、通勤時間や隙間時間を活用して、自分のペースで学習を進められるのも本の利点です。
会社設立の本を選ぶ3つのポイント

書店やオンラインには多くの会社設立関連書籍がありますが、自分に合った本を選ぶためのポイントを押さえておきましょう。
ポイント1:発行年が新しいか(法改正に対応しているか)
会社設立に関する法律や手続きは定期的に改正されます。登録免許税の金額、定款認証手数料、電子申請の方法など、古い情報のまま手続きを進めると、余計な手間やコストがかかる可能性があります。
チェックポイント: - 発行日が3年以内のものを選ぶ - 「改訂版」「最新版」の表記があるか確認する - 2024年以降の法改正(定款認証手数料の引き下げなど)に対応しているか
ポイント2:図解・チャート・事例が豊富か
会社設立の手続きは複雑なため、文章だけでは理解しにくい部分があります。図解やフローチャート、記載例が豊富な本を選ぶと、実務で役立ちます。
チェックポイント: - 手続きの流れがフローチャートで示されているか - 申請書類の記載例が掲載されているか - 費用の内訳が表で整理されているか
ポイント3:自分の目的(起業準備、手続き、経営)に合っているか
会社設立関連の書籍は、大きく分けて「起業の基礎知識」「設立手続き」「経営ノウハウ」の3つのカテゴリがあります。自分が今必要としている情報に合った本を選びましょう。
目的 | おすすめの本のタイプ |
|---|---|
起業するか迷っている | 起業入門書、起業家の体験談 |
具体的な手続きを知りたい | 会社設立の実務書 |
経営の基本を学びたい | 経営者向けのビジネス書 |
【目的別】会社設立におすすめの本15選

ここからは、目的別に会社設立におすすめの本を15冊ご紹介します。
起業の基礎知識が学べる本5選
まずは、起業の全体像や基礎知識を学びたい方におすすめの本です。
1. 起業を考えたら必ず読む本
起業の入門書として定評のある一冊です。起業の心構えから事業計画の立て方、資金調達まで網羅的に解説しています。起業するかどうか迷っている方が最初に読む本としておすすめです。
2. 起業の科学 スタートアップサイエンス
起業を科学的なアプローチで解説した名著です。アイデアの検証方法、市場調査の進め方、ビジネスモデルの構築など、失敗確率を下げるための方法論が学べます。論理的に起業を考えたい方に向いています。
3. マンガでやさしくわかる起業
マンガ形式で起業の基礎が学べる入門書です。起業に興味はあるものの、文字だけの本は読みにくいという方におすすめ。ストーリー形式で楽しみながら知識を得られます。
4. アントレプレナーの教科書
起業家(アントレプレナー)としての思考法を学べる一冊です。顧客開発モデルやリーンスタートアップの考え方を取り入れており、特にITビジネスやスタートアップ志向の方に適しています。
5. ひとりビジネスの教科書 Premium
一人で起業してビジネスを軌道に乗せる方法を解説した本です。スモールビジネスや副業からスタートしたい方向けで、小さく始めて大きく育てる考え方が学べます。
会社設立の手続きが学べる本5選

会社設立の具体的な手続きを自分で行いたい方におすすめの実務書です。
1. ダンゼン得する 知りたいことがパッとわかる 会社設立のしかたがわかる本
会社設立の手続きを網羅的に解説した定番書です。定款作成から登記申請、設立後の届出まで順を追って説明しており、初めて会社を設立する方に最適です。記載例も豊富で実務で使いやすい構成になっています。
2. カラー版 マンガでわかる 会社の設立・運営
マンガ形式で会社設立の流れを解説した入門書です。堅苦しい文章が苦手な方でも読みやすく、設立手続きの全体像を把握できます。運営面の基礎知識も含まれているのがポイントです。
3. 株式会社の設立と運営が1冊でわかる本
株式会社に特化して、設立から運営までを解説した実務書です。株主総会や取締役会の運営、議事録の作成方法など、設立後に必要な知識も網羅しています。株式会社を選ぶ方におすすめです。
4. 図解ポケット 株式会社の設立手続きがよくわかる本
コンパクトなポケットサイズで、株式会社の設立手続きを図解中心に解説しています。持ち運びやすく、手続きの際に手元に置いて参照するのに便利です。
5. 合同会社設立・登記・運営がまるごとわかる本
合同会社に特化した実務書です。株式会社との違い、定款作成のポイント、登記申請の手順など、合同会社ならではの注意点が詳しく解説されています。合同会社を選ぶ方は必読です。
経営の思考・ノウハウが学べる本5選
会社設立後の経営に必要な思考法やノウハウを学べる本です。
1. ドラッカー名著集1 経営者の条件
経営学の父と呼ばれるピーター・ドラッカーの名著です。「成果をあげる」ための思考法と習慣について解説しており、経営者として成長したい方の必読書です。
2. マネジメント[エッセンシャル版]- 基本と原則
同じくドラッカーの著作をエッセンシャル版としてまとめた一冊です。マネジメントの基本原則が体系的に学べます。会社を経営する立場になる前に読んでおきたい名著です。
3. ゼロ秒思考 頭が良くなる世界一シンプルなトレーニング
経営判断を素早く行うための思考トレーニング法を解説した本です。A4用紙を使ったメモ書きで思考を整理する方法は、経営者だけでなくビジネスパーソン全般に役立ちます。
4. 経営者が知るべき基礎知識と仕組みがよくわかる本
経営者として知っておくべき会計、財務、法務の基礎知識をまとめた一冊です。決算書の読み方、資金繰りの考え方など、実務に直結する知識が得られます。
5. 経営者になったら押さえておくべき法律知識
経営者として知っておくべき法律知識を解説した本です。契約書のチェックポイント、労務管理の基本、トラブル対応など、法的リスクを回避するための知識が身につきます。
【特化型】用途別のおすすめ本
ここからは、特定の目的やシーンに特化した本をご紹介します。
資金調達・融資を学びたい方向けの本
独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣
創業融資の受け方に特化した実務書です。日本政策金融公庫の融資を受けるためのノウハウが詳しく解説されています。創業時に融資を検討している方は必読です。
起業のファイナンス 増補改訂版
スタートアップの資金調達を体系的に解説した名著です。ベンチャーキャピタルからの出資、株式の発行など、エクイティファイナンスについて学べます。将来的に投資家からの出資を検討している方向けです。
日本一わかりやすい!個人事業主・中小企業のための補助金獲得の教科書
補助金・助成金の申請方法を解説した本です。どのような補助金があるか、どう申請すればいいかがわかりやすくまとめられています。
女性起業家向けの本
法律・お金・経営のプロが教える 女性のための「起業の教科書」
女性起業家向けに、法律・お金・経営の基礎をまとめた入門書です。女性ならではの視点で起業のポイントが解説されています。
知識ゼロからはじめる「女性ひとり起業」BOOK
一人で起業する女性向けの実践的なガイドブックです。SNS活用や集客方法など、スモールスタートに役立つ情報が満載です。
スモールビジネス・副業起業向けの本
神速スモール起業
最速でスモールビジネスを立ち上げる方法を解説した本です。小さく始めて検証しながら成長させるアプローチが学べます。
社員ゼロ! 会社は「1人」で経営しなさい
一人社長として会社を経営するノウハウをまとめた一冊です。従業員を雇わずに効率的に事業を運営する方法が学べます。
会社を辞めない起業 失敗リスクを限りなくゼロにできる8つのスモールステップ
会社員として働きながら起業準備を進める方法を解説した本です。副業から始めてリスクを抑えながら起業したい方に最適です。
個人事業主から法人成りを考えている方向けの本
改訂6版 個人事業を会社にするメリット・デメリットがぜんぶわかる本
個人事業主の法人化(法人成り)について、メリット・デメリットを詳しく解説した定番書です。法人化のタイミングや判断基準が明確にわかります。
個人事業のままでは損!会社にするとゼッタイ得する
法人化による節税効果や社会的信用の向上など、法人化のメリットを中心に解説した本です。法人化を前向きに検討している方の背中を押してくれます。
本で学んだ後に取るべき3つのアクション

本を読んで知識を得たら、次は実際の行動に移しましょう。
アクション1:事業計画書を作成してみる
起業の本を読んだら、まずは事業計画書を作成してみましょう。事業の概要、ターゲット顧客、収益モデル、競合分析などを書き出すことで、自分のビジネスアイデアを具体化できます。
完璧である必要はありません。まずは書いてみることで、課題や不明点が明確になります。
アクション2:会社形態(株式会社・合同会社)を決定する
設立手続きの本を読んだら、株式会社と合同会社のどちらを選ぶか検討しましょう。
選択のポイント: - 費用を抑えたい → 合同会社 - 社会的信用を重視したい → 株式会社 - 将来的に上場を目指す → 株式会社 - スピーディーに設立したい → 合同会社
判断に迷う場合は、税理士や司法書士に相談することをおすすめします。
アクション3:税理士に無料相談して専門的なアドバイスを受ける
本で基礎知識を身につけたら、専門家に相談しましょう。本だけではわからない最新の法改正情報や、個別の状況に応じたアドバイスが得られます。
ALBA税理士法人では、会社設立に関する無料相談を受け付けています。設立前の疑問解消から、設立後の税務顧問まで一貫してサポートいたします。
会社設立に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 会社設立の本は何冊読めば十分ですか?
A. 最低でも「起業の基礎知識」「設立手続き」の2カテゴリから1冊ずつ読むことをおすすめします。起業入門書で全体像を把握し、実務書で具体的な手続きを学ぶという流れが効率的です。余裕があれば経営に関する本も読んでおくと、設立後の運営に役立ちます。
Q2. 株式会社と合同会社の違いを学べる本はありますか?
A. 会社設立の実務書には、株式会社と合同会社の違いを解説したセクションが含まれていることが多いです。「ダンゼン得する 知りたいことがパッとわかる 会社設立のしかたがわかる本」などは、両者の比較がわかりやすくまとまっています。
Q3. 本を読むだけで自分で会社設立できますか?
A. 可能です。会社設立の手続きは法律で定められており、正しい手順で書類を作成・提出すれば自分でも設立できます。ただし、書類の不備や記載ミスがあると補正が必要になり、時間がかかる可能性があります。不安な場合は、司法書士や税理士に依頼することをおすすめします。
Q4. 最新の法改正に対応した本を選ぶにはどうすればいいですか?
A. 発行日が直近1〜2年以内のものを選ぶのが基本です。「改訂版」「最新版」の表記があれば、法改正に対応している可能性が高いです。特に2024年12月には定款認証手数料の改定がありましたので、それ以降に発行された本を選ぶとよいでしょう。
Q5. 税理士に相談する前に読んでおくべき本は?
A. 会社設立の流れと費用について概要がわかる本を1冊読んでおくと、相談がスムーズに進みます。「ダンゼン得する 知りたいことがパッとわかる 会社設立のしかたがわかる本」などがおすすめです。基礎知識があれば、税理士からのアドバイスも理解しやすくなります。
まとめ:会社設立の知識は本で学び、実務は専門家に相談を
会社設立におすすめの本を目的別にご紹介しました。
本選びのポイント: - 発行年が新しいものを選ぶ(法改正対応) - 図解・事例が豊富なものを選ぶ - 自分の目的に合った本を選ぶ
目的別のおすすめ本: - 起業の基礎知識:「起業の科学」「マンガでやさしくわかる起業」など - 設立手続き:「会社設立のしかたがわかる本」「合同会社設立・登記・運営がまるごとわかる本」など - 経営ノウハウ:「経営者の条件」「マネジメント」など
本で基礎知識を身につけることは大切ですが、実際の手続きでは最新の法改正情報や個別の状況に応じた判断が必要になります。本で学んだ後は、税理士や司法書士などの専門家に相談することをおすすめします。
ALBA税理士法人では、会社設立の無料相談から設立手続きのサポート、設立後の税務顧問まで一貫して対応しています。本で学んだ知識を活かしながら、確実に会社設立を進めたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。




